現在完了進行形

 
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今回は現在完了進行形について勉強します。

 

ただでさえ分かりにくい現在完了に過去形だけでなく進行形まであるなんて・・・ちょっと面倒ですが、現在完了を覚えていればすぐに理解できます。

 

現在完了って何?って人はバックナンバーを読んでみてください。

バックナンバー ⇒ 現在完了形

 

現在完了形を理解したところで、現在完了進行形を覚えていきます。

 

現在完了進行形の英文をどう作るのか?から覚えて行きたいのですが

現在完了は【have(has)+過去分詞】でした。

 

それが、現在完了進行形になると

 

have(has)+ been + 動詞+ing

 

になります。

 

あなたの予想通り現在完了の進行形なわけですが、現在完了も進行形を現すことができますよね?

 

例えば、

 

kimi has lived in Tokyo for two years.   キミは東京に2年間住んでいます。

 

この例文だと
 

[1]、完了:東京に住みだしてから今もう2年になった。
 

[2]、経験:以前、東京に2年間住んだ経験がある。
 

[3]、継続:今日で東京に住んで2年になって、これからも住む。

 
などいくつもの解釈があります。

 

現在完了は、~し続けている(継続) ~したことがある(経験)~したところだ(完了)を言い表すことができたので、現在完了形の「継続」だとすると、ある過去の時点から今現在までの間を言い表すことが可能です。

 

これって今も東京に住んでるわけですから、進行形じゃないの???

 

でもこれって「live(住む)」という状態を表しているだけで、「しているところだ」というような「進行形の動作」ではありません。

 

こんなこと言われても

 

進行形の定義って???何???

そう思ってしまいますよね!!

 

私もそう思いました。

 

ですので、少し横道にそれて

現在形と現在進行形を比較して進行形って何なのか良く考えてみましょう。

 

現在形

[例文-A]   I live in Tokyo.   私は日本に住んでいます。

 

現在進行形

[例文-B]   I'm living in Tokyo.   私は東京に住んでいるところだ。

 

[例文-A] [例文-B] ともに文法的には間違いではないはずなのですが、[例文-B]は少し特殊な英文になっています。

「living」を住んでいる最中だと日本語に訳すと、何もおかしくないのですが、進行形は基本的に今現在起こっている「動作」を表現するものです。

 

今回の例文に出てきた「live」は動作を表す動詞ではなく、「状態動詞」と呼ばれている動詞で、「動作」を表現する動詞ではありません。

対して動作を表す動詞は「動作動詞」と呼ばれていて、文字通り「動作」を表現する動詞です。

 

ここまで書くとなんとなく分かってきたと思うのですが、状態動詞は進行形との相性があまりよくありません。

 

使えないわけでは無いのですが、しっくりこないんです。

「住んでいる最中だ」ってちょっと違和感ありますよね!!

 

なので、進行形は「動作動詞」を使うと相性がいいわけです。

 

ということで、こういう場合は「living(住んでいる)」ではなく「staying(滞在している)」を使うとしっくりきます。

 

I have been staying in Tokyo.   私は東京に滞在していた。

 

いつから滞在していたか、この先も滞在するのかは分かりませんが、過去のある時点から今現在まである程度の期間滞在しているわけです。

 

ここで、現在完了進行形に話を戻します。

 

前述した例文

kimi has lived in Tokyo for two years.   キミは東京に2年間住んでいます。

 

これは現在完了形の英文です。

過去に起こったことで、現在まで続いていることを話す時に使うという意味では、現在完了進行形と共通なのですが、「live」という状態動詞が使われています。

 

「live」に代表される状態動詞は、その動詞自体がすでに「時間の継続」の意味を持っています。

常識的に考えて、住むって一瞬の出来事では無いですよね!!

 

その時点である程度継続されていることが分かるわけです。

ですので、状態動詞の場合、現在完了形で継続を表現できてしまうわけです。

 

ここまでくると

じゃあ、現在完了進行形は???

 

とはならないかもしれませんが、現在完了進行形は「動作動詞」と相性がいいわけですね。

 

I have been staying in Tokyo .   私は(ある過去の時点から今まで)東京に滞在していました。

She has been dancing.   彼女は(ある過去の時点から今まで)踊っていました。

He has been playing tennis.   彼は(ある過去の時点から今まで)テニスをしていました。

 

いずれも動作を表す動詞が使われています。

 

ただしニュアンス的には、今まで何かをしていたのですが、今ちょうど止めたところなのか?まだそれの最中なのか?は判別できません。

ここが完了形のややこしいところです。

 

残念ながら、私も完璧には使いこなせていないです。

 

ただ、ことばを付け足せばいいんで問題ないですが、ネイティブのように使えるようになれば

 

夏から秋になる季節に良く使う

 

It’s been getting cooler in the evenings.    夕方は、涼しくなってきた。

 

みたいな、表現もできるようになります。

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