あまり使われないwhoの目的格「whom」

 
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今回は、口語ではあまり使われなくなってしまったwhoの目的格「whom」について勉強します。

まずは下記の表をみてください。

 

疑問代名詞 主格(~が) 所有格(~の) 目的格(~を)
who whose who(whom)

 

目的格のところの()内に「whom」があると思います。

 

これは、目的格では「whom」も「who」も使えることを意味しています。

本来はwhoの目的格として「whom」を使うとされていますが、日常会話では主に「who」が使われています

 

つまり、人に関する疑問文の目的語で「誰を?」と尋ねる場合は元々は「whom」が使われていたのに、なんらかの理由で「who」を使うことが多くなってしまったわけです。

 

その大きな理由は、文中に使われている動詞によりで区別が付くので、いちいち「whom」と「who」を使い分ける必要が無いからのようですが、英語って必要の無いものは省略されることが多いので、これもその1つでしょう。

 

ちなみに、関係代名詞では「whom」が使われるので、英文法で勉強した記憶があると思いますが、目的格の関係代名詞は省略されることが多いので、結局のところ「whom」が用いられることは少ないと考えていいと思います。

 

その少ないパターンとしては、

「前置詞+whom」の疑問文

です。

 

例えば

To whom did she call? (彼女は誰に電話をしましたか?)

By whom was the photograph taken? (その写真は誰によって撮影されましたか?)

 

目的格である「whom」を文頭に持ってくることが出来ないので、前置詞をセットで文頭に出しているパターンです。

疑問文で「whom」が使われるのは、ほぼこの形ですが、このパターンも「who」に変えて使われることが多かったりします。

 

その場合は前置詞の位置が変わります。

 

To whom did she call?

↓↓↓

Who did she call to?

 

By whom was the photograph taken?

↓↓↓

Who was the photograph taken by?

 

前置詞が最後にありますね。

 

「whom」は疑問文の「前置詞の後」で用いられていた訳ですが、「who」に変わってしまったんですね。

 

じゃあどんなときに「whom」を使った表現をするのかというと

「whom」を使うと、ネイティブには、少しあらたまったニュアンスと感じるそうですので、フォーマルな場面では使うことが出来そうです。

 

まあ、ここまで書いておいてなんですが、あまり使われていないんだったら「who」を使えば良いということです。

 

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